美しい海岸と海の恵みを守る海岸清掃活動

美しい海岸と海の恵みを守る海岸清掃活動

― 焼尻島で地域と都市がつながった一日 ―

焼尻島の豊かな海を守るため、2025年6月14日(土)に白浜海岸で清掃活動が実施されました。地元住民と島外からの参加者が協力し、美しい海岸を取り戻す取り組みは、自然とのつながりを感じられる貴重な時間となりました。

焼尻島・白浜海岸で約70名が協力してごみを回収

今回の活動は、羽幌町観光協会と焼尻小中学校の共催で実施されました。場所は、島の人気スポットでもある白浜海岸。島民約30人と、北海道内からの一般参加者や日本生命保険相互会社旭川支社の皆さまなど島外から約40人、総勢70名が参加しました。

当日は晴天に恵まれ、白浜野営場前から海岸に降りて、東側へ約350mの範囲を約1時間かけて清掃。砂浜と岩場が混在するエリアで、ペットボトルや空き缶など漂着ごみ約215kgを回収しました。活動の開始と終了の挨拶は焼尻小中学校の生徒たちが担当し、参加者全員で協力しながら作業を行いました。回収したごみは羽幌町へフェリーで運搬され、適正に処理されます。

清掃後の交流会で海藻の話と焼尻の味を体験

活動後には、参加者同士の交流を深めるための軽食会が開かれました。おにぎり、焼鳥、味噌汁、紅白餅などが振る舞われ、味噌汁には焼尻島産の布海苔と銀杏草が使われ、島の味を堪能するひとときとなりました。紅白餅は、羽幌町の老舗のお菓子司「梅月」様の人気の商品です。海岸清掃の差し入れとして、「めん羊サブレ」をいただきました。

交流会の中では、焼尻島漁協女性部の方から海藻採りに関するお話もありました。「昔はたくさん採れていた“がらめ昆布”が、今ではほとんど見かけなくなった」と語られ、自然環境の変化と共に島の暮らしが直面する現実が伝えられました。それでも「こうして島外の皆さんと一緒に活動できて、焼尻の海藻を知ってもらえて本当に嬉しい」と話すその姿に、持続的な保全への思いがにじんでいました。

参加者の声 ~つながりを感じた一日~

清掃活動に参加した方々からは、温かい声が寄せられました。

「清掃を通して初めて会う人といろんな話ができて、とても良かったです。焼尻島の海藻の美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたい!」
「島民の方の優しさに触れ、参加者同士の交流も楽しかったです。」
「30年前に天売・焼尻を訪れたことがあり、清掃活動をきっかけに再訪できて良かった。改めて島の魅力を感じました。また訪れたいです。」

自然を守るための行動が、人と人、島と都市を結び、かけがえのない記憶を残した一日となりました。

自然と人がつながる未来へ

今回の海岸清掃活動は、ごみを拾うだけでなく、地域と来訪者が心を通わせ、自然と人との関係を見つめ直す貴重な機会となりました。羽幌町観光協会では、今後も継続的に清掃活動や環境学習イベントを開催していく予定です。

自然にふれ、守る一歩を踏み出してみませんか?次回の活動へのご参加を、心よりお待ちしています。

本活動のご支援について

北海道、北海道コカ・コーラボトリング(株)、(公財)北海道環境財団の三者による協働事業「北海道e-水プロジェクト」の助成を受けて作成しています。

羽幌町と包括連携協定を締結している日本生命保険相互会社旭川支社さまからご支援をいただいています。同社が全国で展開しているサステナビリティ活動「一緒に未来を育てよう。にっせーのせ!ニッセイサステナプロジェクト」の一環としてのご協力です。