羽幌町郷土資料館

羽幌、そして二島の歴史に学ぶ

羽幌は、アイヌ語でハブル(柔らかいところ)からきたとも、ハポロペツ(広大に流れ出る川)から来たとも言われています。資料館では町内で発掘された貴重な化石類をはじめとする各種資料を収蔵、展示しています。慶長年間から江戸時代にかけて松前藩の場所制度に組み入れられ、漁場や砂金採取を目的に和人が訪れるようになりました。明治に入ると漁民や全国から農業移住者も集まりだし、人口が急速に増えます。  明治20年代からニシン漁が始まり、浜からニシンが消える昭和30年代までニシンが羽幌を支えていました。 また1939年(昭和14年)から羽幌炭坑が 本格的に操業し、ピーク時には1万人を越える労働者が働く炭鉱に成長しましたが、石炭から石油に転換するエネルギー革命に呑み込まれ、優良炭の埋蔵が確認されながらも1970年(昭和45年)に閉山します。資料館には羽幌炭鉱の資料も豊富に展示しておりますので、現地へ行かれる際は、ぜひお立ち寄りください。また、羽幌炭砿鉄道株式会社が当時のPR用に作成した貴重な映像も見る事ができます。
資料館の産業編には、ニシン漁の時代、炭坑の時代などの隆盛に伝える資料の数々が展示されています。

展示物

アンモナイトの化石。白亜紀以降の地層が分布する羽幌には、保存の良い化石が多数出土する。

アンモナイトの化石。白亜紀以降の地層が分布する羽幌には、保存の良い化石が多数出土する。

チライベツ遺跡から発掘された擦文時代末期の土器・石器を展示し、天売・焼尻遺跡から発掘された縄文式、オホーツク式土器・石器を対比させて展示。

チライベツ遺跡から発掘された擦文時代末期の土器・石器を展示し、天売・焼尻遺跡から発掘された縄文式、オホーツク式土器・石器を対比させて展示。

炭砿の歴史。灰と煙の少ない「羽幌炭」として知られた羽幌炭砿の採炭や鉄道・生活・スポーツ・教育の足跡を顧みます。

炭砿の歴史。灰と煙の少ない「羽幌炭」として知られた羽幌炭砿の採炭や鉄道・生活・スポーツ・教育の足跡を顧みます。

基本情報

住所
羽幌町南町20 Google Map
営業時間
・開館期間 5月1日~10月31日
・開館時間 午前10時~午後4時
定休日
月曜日※祝日と重なる場合は翌日
料金
一般 220円、高校生以下 無料
電話番号
0164-62-4519