実りの秋
2025.09.16
ビーチコーミングイベントを開催しました ※北海道海鳥センター
海鳥センターで20数年ぶりのビーチコーミングイベント【やってみよう!ビーチコーミング】を開催しました。
石狩市の「いしかり砂丘の風資料館」で海洋地質や漂着物を調べている志賀学芸員を講師に招き、羽幌サンセットビーチで浜辺の観察をしました。
今季の海水浴場が終了したビーチには流木や海藻類の漂着が目立っていました。木屑や砂などをかき分けながらみんなで漂着物の観察です。羽幌はかつて炭鉱の町として栄えていたことから石炭の漂着が見られたり、少し変わったものでは、2021年の小笠原諸島の海底火山の噴火で問題視された福徳岡ノ場から流れてきたかもしれない軽石も見られました。
人工物もやはり多くありました。ハングル文字のラベルのペットボトルはバーコードが「880」で始まっていることから韓国で管理されているものでしたが、これが880ではない時は北朝鮮の物の可能性があると志賀さんから解説がありました。視点を変えてみると人工の漂着物はただのゴミではなく「漂着物を考える」対象となります。ビーチコーミングは「考える」知的な観察会なのです。
そのあとは海鳥センターで各自回収した謎の漂着物を発表し、志賀さんから一つ一つ解説をしていただきました。会場の雰囲気はお宝鑑定会のようで、参加者もスタッフもどきどきわくわくしながら解説を聴いていました。
ビーチコーミングを通して海鳥とって重要な海の環境に興味関心を持っていただけると考え企画したこのイベント。次回は漂着物が多く見られる春ごろに企画できたらと考えています。浜を歩くとこの季節は数は少ないですがシギやチドリを観られることがありますし、今後は海上を大群で移動するハクチョウやガン類を観ることができます。そして浜歩きは大変良い運動になりますよ。次回、ぜひご参加ください。
(海鳥センター友の会 やぶ)

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